質疑者:長友 慎治
AI要約レポート
3行要約
- 長友議員は食料農業農村基本計画における食料備蓄、米の生産、飼料用米、輸出、牛肉消費、食育について質問し、大臣・局長が答弁。
- 米の備蓄放出後の補充計画、飼料用米不足への対策、中山間地域への支援、米輸出目標、和牛評価基準、大人の食育推進などが議論された。
- 江藤大臣は食育を通じた国民的な食の支援を重視し、ふるさと納税を活用した農業体験メニュー推進に意欲を示した。
1. 概要
テーマは「農業・林業・水産業に携わる皆様の課題は、国民全員の課題!」であり、食料備蓄、米の増産、飼料用米問題、水田政策の見直し、米の輸出、牛肉消費、食育など、多岐にわたる課題について議論が交わされた。国民民主党の長友議員が中心となって質問を行い、農林水産省の担当者や大臣が答弁する形式で進行した。
2. 主題・主張
長友議員は、食料安全保障の強化、農業者の経営安定、畜産農家の飼料確保、中山間地域への支援など、農業・林業・水産業に関わる幅広い課題解決を訴えた。特に、米の備蓄、飼料用米の供給不足、作業指数の見直し、輸出戦略の具体化などを重点的に取り上げ、農水省に対し具体的な対策や見解を求めた。
- 米の備蓄放出後の補充計画の明確化
- 飼料用米不足に対する畜産農家への具体的な支援策の提示
- 米の輸出目標達成に向けた具体的な戦略の策定
3. 重要な論点
- 米の備蓄と放出: 政府備蓄米の放出計画が進む中で、放出後の備蓄米の補充計画が明確に示されていない点が問題視された。松尾農産局長は買い戻し条件付きの売り渡しであると説明したが、価格への影響や今後の補充計画の具体性が課題として残る。
- 飼料用米の供給不足: 米価上昇に伴い飼料用米から主食用米への転換が進み、飼料用米が不足する懸念が示された。畜産農家からは配合割合の変更による品質低下への不安の声が上がっている。松尾農産局長はトウモロコシとの配合割合の変更や多種品種への転換を促す方針を示したが、代替案の実行可能性や農家の負担軽減策が求められる。
- 米の作業指数: 米の作況指数が生産者の実感と乖離しているという指摘が相次ぎ、指数の算出方法や調査方法の見直しが求められた。深井統計部長は算出方法を説明し、生産者との意見交換を通じて理解を深める姿勢を示したが、具体的な改善策の検討が必要である。
4. 結論と展望
結論
本質疑応答では、食料安全保障の重要性が改めて確認され、米の備蓄、飼料用米の供給、米の輸出など、具体的な課題に対する農水省の対策や見解が示された。しかし、現場の意見との乖離や具体的な戦略の欠如など、課題解決には更なる検討が必要であることが明らかになった。
今後の展望
今後は、農水省が現場の声に耳を傾け、具体的な戦略を策定し、実行していくことが重要となる。特に、飼料用米の安定供給、米の輸出戦略の具体化、作業指数の見直しなど、喫緊の課題に対しては迅速な対応が求められる。また、国民全体で農業・林業・水産業を支えるための食育推進や地域振興策も重要となる。
5. 評価
本質疑応答は、食料安全保障や農業者の経営安定など、国民生活に直結する重要な課題を取り上げており、その意義は大きい。特に、飼料用米問題や作業指数の問題など、現場の意見が反映されにくい課題が明確になった点は評価できる。今後は、本質疑応答を踏まえ、具体的な政策立案や実行につなげていくことが重要となる。
用語説明
- 飼料用米: 家畜の飼料として利用される米。水田の有効活用や飼料自給率の向上に貢献する。
- 作業指数: 米の作柄を表す指標。10アール当たりの収量を平年収量と比較して算出する。
- 中山間地域等直接支払い: 中山間地域など、条件不利な地域における農業生産活動を支援するための制度。
※AIによる要約のため、誤りがある可能性があります。
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